ドイツでFNMに参加できなかった話

ドイツでFNMに参加できなかった話。そのまんまである。
本当はドイツで3-0して独語版胆汁病ゲットだぜ！とか言いたかったんだけど、そうはいかなかった。
海外でマジックしようって人の参考には全くならないだろうけど、本人の中では非常に面白い話ということになってるので、備忘録代わりに書き留めてみる。

そもそもなぜ今ドイツにいるのかと言うと「ドイツ中のビールを飲みたい」とかいう非常にろくでもない理由で旅行に来ただけなのだが、今回の旅行にはもう一つの目的が。

海外でマジックをプレイする

海外旅行自体はちょいちょいしているのだが、まずわざわざデッキを持って行くようなことすらなかった。
それがなぜ今回盗難・紛失の危険を犯してまでデッキを持ってきたのかと言えば、一人旅のために行程が完全に自分任せであることが一つ。
あとはほとんど単なる興味本位である。
日本でも大きめの店舗に行くと旅行者が大会出てたりするし、自分もやってみようじゃないか、と。

とりあえず今回ドイツへ行くことと大体の日程は決まっていたので、GPなんかは無理。
PTQは日程ずらせばあったんだけど、日本でもPTQあるし、何よりGP神戸直前なのでパス。
そういうわけで普通の店舗大会に出ることに。

で、ストアロケーターでモダンの大会やってる店舗を探したんだけど、これがまた少ない。あとモダンに限らずFNM以外がほとんどない。
予定通りに旅をしてれば金曜日はベルリンにいるはずなので、ベルリンに近いポツダムでFNMに出ることにした。
ちなみにポツダムはベルリンから少し距離があるんだけど、ベルリンの市内観光パスで行ける。東横線みたいなもんだろうか。

そして当日。
店の場所が分からなかったり実はやってなかったりってのを避けるために昼前に一度お店へ。
場所を確認し、18時からモダンのFNMをやることも確認できたので、空いた時間でポツダムを観光した。サンスーシーとかは銀英伝ファン的に美味しい。

17時45分、店に行くと数人の若者がマジックをプレイしている。
「ドイツ語わかんねえから英語でよろしく〜」
とか言いながらフリープレイに混ぜてもらおうとしたのだが、どうやらモダンのデッキを持っていない様子。
スタンにしてもかなりカジュアルっぽいデッキと回していると、店主が
「ここだとモダンよりドラフトが人気なんだよね！ドラフト楽しいぜ？」
とか言ってきて嫌な予感が。確かにロケーターではドラフトのFNMも予定されてた。
この狭い店内でどうやって複数のイベントを回すんだろうかと訝っていると、じわじわ人が増えてきた。ただし皆ドラフト。
デッキを持ってきた意味はなくなってしまうが、ドラフトでも良かろう。そう思ってそちらにエントリーしようとするがここで問題が。

俺ドイツ語読めない。

そりゃドイツ人がドラフトやるならドイツ語版だよな。そもそも英語版置いてないし。
こうして楽しげにドラフトを始めるドイツ人達を尻目に、ガチ調整したモダンを片付けてそっと店を後にした。


とりあえず何よりの教訓は、せめて言葉の分かる地域でこういう事は試そう。ということ。これが英語圏ならドラフトやってた。
あとは日本の都市部レベルの環境を期待しないこととか？ほとんどのフォーマットの大会が毎日どこかしらで開かれてる、ってのは結構特殊っぽい。

ちなみに英語は彼らかなり上手いので、シングルカード買うのなんかはほとんど支障はなかった。
ただ日本のように陳列はされていなくて、店員に言ってファイルを見せてもらう感じ。品揃えもまあそこそこ。
結構色々買ったんだけど、泊まってるホステルのwifiが脆弱すぎて画像をアップできないので、そちらはまた後ほど。多分まだ増えるし。

とまあそんなこんなでドイツでFNMに参加できなかった。
これにめげずに同じような機会にはまた試みたい。